シロアリ駆除業者に依頼すると何をするのか分からないですよね。
もし業者に依頼をするのなら何をするのか知っておきたいところですね。
ご心配は無用です。
害虫駆除のプロである私が、一般的なシロアリ駆除の手順や方法をご紹介します。
シロアリ駆除の施工方法の基本
シロアリ防除施工をする場合、ちゃんとしている業者のほとんどは(公社)日本しろあり対策協会に加盟している組織、または個人がほとんどです。
施工方法は(公社)日本しろあり対策協会は「シロアリ防除施工士」という資格制度を創設して、現在の会員数は15000名ほどです。
しろあり防除施工士は標準施工仕様書に則った施工方法をしています。
使用する薬剤も(公社)日本しろあり対策協会が認定する認定薬剤を使用しています。
と、いってもちょっとわかりにくいですよね。
もうちょっとシンプルにお伝えします。
シロアリ防除の方法①床下に薬剤を散布する
代表的な施工方法はシンプルに床下に薬剤を散布するやり方です。
床下点検口と呼ばれる床についているふたのようなものをあけると床下に続く入り口があります。
ただし、建築工法によっては床下がない構造だったり、あったとしても入ることが不可能な構造だったりすることがあります。
床下に入れない構造は以下の場合があります。
- 床下に入れないほどの狭い空間
- 基礎により各部屋ごとに仕切られていて隣の部屋に行けない
- 床下のない構造
- 点検口がない
点検口がない、というだけなら後からでも作ることはできます。
ただし、そもそも床下空間が狭かったり、基礎で仕切られていたりする場合は床下点検口があっても床下にはいることができません。
床下に入ることができたら、機材をつかって床下に液体の薬剤を直接散布していきます。
(公社)しろあり対策協会の施工方法でいうところの「木材処理」「土壌処理」という方法です。
床下の空間のほとんどにシロアリ用薬剤を散布し、保護をする方法です。
それでは薬剤を散布する施工方法のメリットとデメリットを見ていきましょう。
薬剤を散布するシロアリ防除方法のメリット
- 直接目視ができ、直接薬剤を散布できるため駆除をする場合には向いている
- 床下に入ることで、他の異常も発見ができることがある
- 対応できる業者が多い
薬剤を散布するシロアリ防除方法のデメリット
- 臭いがある
- 作業員が家の中に入って作業をする
床下に入って点検をする場合はシロアリの侵入経路が目視で確認できます。

「蟻道」とよばれる、シロアリの通り道です。
床下に入る場合は目視確認や直接駆除ができるため確実なのは床下にはいる方法です。
シロアリ防除の方法②ベイト工法
ベイト剤という薬剤を使用した施工方法です。
もともとは床下のない構造の海外で広くつかわれている施工方法で、現在もアメリカやオーストラリアでは一般的なシロアリ対策の方法です。
ベイト剤とはシロアリ用の毒餌で建物の周りに一定間隔で専用の容器を埋めていく方法です。
ベイト工法のメリットとデメリットです。
シロアリベイト工法のメリット
- 薬剤を散布しないので臭いがなく安全性が高い
- 作業員が家の中に入って作業することがない
- 床下のない建物でも対応できる
- 今後のメンテナンスが容易
シロアリベイト工法のデメリット
- シロアリ食害が現在進行中の場合の駆除には向いていない
- 比較的金額が高い
- 建物の周りに障害物がある場合、設置できない場合がある
- 築年数の古い建物は向いていない
- ふたのような物が見えるので若干、外構の外観が変わる
まとめ シロアリ防除は薬剤を散布する方法が一般的
シロアリ防除の方法は床下に入って薬剤を散布する方法が一般的です。
ただし、建築工法によっては床下に入ることができなかったり、できても散布ができなかったりします。
ベイト工法も対応可能な業者が増えてきていますがメリットとデメリットがありますので、よりよい方法を選択していただけるとよいと思います。
