台所などに、すごく小さなアリを見たことがありませんか?
真っ黒ではなくよく見ると若干黄色っぽいというか茶色っぽいというか黒ではないようなアリです。
そのアリはもしかしたら「ヒメアリ」かもしれません。
ここ最近話題になっている毒針を持つ外来種の「ヒアリ」のことではありません。
一度、家の中に入ってくるとなかなか駆除が難しいヒメアリですが、害虫駆除のプロの私が家庭でもできるおすすめの駆除方法もご紹介します。
台所にでてくる小さいアリ ヒメアリとはどんなアリ?
台所で小さなありが、列を作ったり、数匹単位で見かけたりすることはありませんか?
もしかしたら、「ヒメアリ」かもしれません。
ヒメアリは体調が約1.5mmほどの小さなアリです。
体は黒ではなく、黄色っぽい色をしていてお尻の部分だけ黒いです。
特徴的なツートンカラーの体色なので一度覚えてしまえば「こいつがヒメアリか」とすぐわかると思います。
北海道や東北などの気温が低い地域には分布していないですが、ほぼ日本全国に分布をしています。
体長が小さなアリなので、見逃してしまうこともよくありますが駆除剤を使ってもなかなか家からいなくならないという話もよく耳にします。
どこに巣を作っているのか?
ヒメアリが巣を作るのは屋外です。
植物の隙間などに巣を作ることが多いです。
ヒメアリは人間に害があるのか?
ヒメアリ自身は噛んだり、刺したりということはしません。
厳密にいうとわずかに毒針を持っていますが、人間を刺すことはないといってもいいでしょう。
人に対して、噛む・刺すといった直接的な害はありませんが、食べ物に紛れ込んだり、家の中に入り込むことで「気持ち悪い」「気になる」といった不快な印象をあたえてしまいます。
そのため「不快害虫」として扱われています。
ヒメアリの好きな食べ物
ヒメアリの好む食べ物は、ズバリ「動物性たんぱく質」です。
生態としては雑食ですが、好む食べ物としては「動物性たんぱく質」です。
アリは甘いものが好きという、誤解をすることがありますが全般的に言えますが小さな体長のありは比較的動物性たんぱく質を好むことが多いです。
とくにヒメアリはその中でも「魚」を好みます。
具体的に言うと「ツナ缶」や「鰹節」などです。
特にツナ缶は、「食べ終わったツナ缶に群がっている」という話はよく聞きます。

ヒメアリの家庭でできる駆除方法
ヒメアリを含め、アリを駆除するには殺虫スプレーなどの殺虫剤を使うと完全な駆除はできません。
むしろ、いろいろな場所に散らばってしまう可能性があります。
その理由とは、殺虫スプレーの成分の特徴とアリの生態が関係しています。
殺虫スプレーのほとんどは「ピレスロイド系」の成分です。
ピレスロイド系は忌避性といい、虫が嫌がって嫌う特徴があります。
つまりスプレーした場所は近づかなくないります。
たまたま、目の前に出てきたアリだけスプレーで駆除をしてもその場所だけを避けほかの場所から出てくるようになります。
また、アリの生態ですが、出てきたアリだけがすべてではありません集団で生活をして巣は屋外にあります。
つまり巣を壊滅させないと何度でも家の中に入ってきてしまいます。
アリは一度通った場所に道しるべフェロモンを残すため、一度入ってきた集団は巣ごと駆除をしないと何度でも入ってきます。
どういった殺虫剤がよいかというと、巣ごと退治するタイプの殺虫剤です。
有効成分はフィプロニルがおススメです。
このタイプの殺虫剤は建物の外に撒くタイプです。
室内に容器に入ったタイプが市販されていますが、ヒメアリに効きやすいものは実は市販品にはあまりありません。
まとめ ヒメアリの対策と駆除方法 最終手段はプロに依頼
ヒメアリは屋外に巣を作る不快害虫です。
駆除をするには巣ごと駆除をしないといつまでも出続けます。
おすすめは、フィプロニルが有効成分の駆除剤です。
市販品にはヒメアリに相性の良い駆除剤があまりありません。
なかなか止まらないのであれば、プロに相談するのもよいと思います。