2019年9月7日、10月7日、10月9日に東京青海ふ頭でヒアリが発見されました。
東京港青海ふ頭において、本年、9月10日、10月7日及び10月9日に特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)が確認されたことを受けて、東京都では、環境省に協力して、10月10日から18日にかけて、確認地点の追加調査を実施しました。
東京都ホームページより
個々での発見は今までの発見とは危険度合いが違います。
ヒアリが日本に定着してしまうと何が危ないのでしょうか?
本記事では、ヒアリが定着した場合どうなるのかを解説していきます。
ヒアリとは?
ヒアリとは、外来生物法により特定外来生物に指定されている本来、南米中部に住んでいるアリです。
毒針を持つ、アリで刺されると激しい痛みを感じ翌日からはかゆみを感じることもあるようです。
ハチと同じく、一度刺された経験がある場合は2回目以降に刺されるとアレルギー症状が出る方もおり、重篤な場合は死に至る可能性もあります。
東京青海ふ頭で見つかったヤバい理由
今回、東京青海ふ頭で見つかったのは、今までの発見とは危険度が違います。
今までコンテナの中などがメインでした。
今回見つかった場所は、アスファルト舗装面の継ぎ目の土がたまった場所です。
9月10に見つかり駆除を実施後、働きアリだけでなく、女王や幼虫も見つかっています。
つまり、土中で繁殖をしていた可能性が高いということになります。
女王が見つかったということは、ハネアリになって他に飛び立った可能性があるということです。
どういうことかということ、ほかの場所に生息範囲を拡大してしまっている可能性も出てきたということになります。

ヒアリ根絶の難しさ
ヒアリは日本だけでなく、諸外国にも侵入をしています。
莫大な予算で駆除・根絶を試みていますが根絶には至らずアメリカ、オーストラリア、中国、台湾などで定着をしています。
唯一、ニュージーランドのみ根絶に成功をしています。
初期対応での徹底した駆除とその後の管理がうまくいったのだと思われます。
もし日本に定着したら危なくなる事
もし、日本に定着してしまったらどんな危険があるのでしょうか?
犬の散歩ができなくなるかも
公園や芝生がある場所などに、ヒアリが潜んでいる可能性がたかいとペットの犬が散歩をしている際に刺されてしまう可能性があります。
先述のように、毒針を持つヒアリに刺される可能性があり、2度以上刺されるとアレルギーの危険性もでてくるため非常に危険です。
今後、犬の散歩が気軽にできなくなってしまう可能性も考えられます。

バーベキューや花見、運動会が危険
地面にレジャーシートを広げ、お弁当。
こんな楽しいことも、できなくなってしまうかもしれません。
地面に巣を作り繁殖するヒアリは、もし芝生のある公園に定着をしてしまうとレジャーシート広げてお弁当を食べようものなら、お弁当めがけて集まってきます。
公園での楽しいひと時も常に周りに気をつかわなければいけなくなってしまうかもしれません。
小さいお子様が砂場で遊ぶことも危険が伴うということも考えられます。
農作物に甚大な被害 農業をやめてしまう人も…
畑がある地域に定着を許してしまうと、農作物にも影響を与えてしまいます。
それどころか、農作業自体が危険になり海外では実際に農業をやめてしまう人もでているようです。
在来種を駆逐 生態系のバランスが崩れる
日本固有のさまざまな動植物や昆虫を捕食し、駆逐してしまう可能性があります。
実際に外来種として定着を許してしまったアルゼンチンアリが住んでいる地域は、日本の固有種であるアリがその地域にはほぼ存在しなくなっています。
まとめ 定着を許してしまうと危険大!
一旦、定着を許してしまうと爆発的に広がり根絶はほぼ不可能になってしまいます。
今、当然のようにできることも危険が潜むようになってしまいます。
大事なのは今です。
定着をする前に根絶させることが最重要になってきます。
これ以上広がらないよう、全力で根絶をするように頑張ってもらいたいものです。