ゴキブリは飢え・渇きに弱い
ゴキブリは陰に潜み、耐久力がありそうな感じですが実は飢えや渇きに弱いという研究結果がでています。
特に野生の屋外に生息しているゴキブリは飢えや渇きに強いですが、屋内に生息しているゴキブリは飢えや渇きに弱い、という特徴があります。
家住性ゴキブリの中では,チャバネゴキブリとクロゴキブリは飢えや渇きに弱く,ワモンゴキ ブリ,トビイロゴキブリは餌無し,もしくは,水無しの条件に耐えた.特に,家住性の若令幼虫は渇きに弱かった.野外性ゴキブリはそれらの過酷な条件に耐えた.ゴキブリは飢えよりも渇きに対する耐性が欠如していることから,食品工場などでは残滓の管理以上に水の管理が重要であることが示唆された.また, 野外性ゴキブリが家屋内に侵入した場合, 餌や水を絶っても長期間行き続けることができることから,監視の重要性が指摘される.
2010 神谷、山崎、水間、牛頭、田原
また、研究結果では餌や水が全くない状態では4週ですべてのゴキブリが死滅したという結果がでています。
清掃のポイントは餌と水場をなくすこと
研究結果からゴキブリが住宅内で長期間にわたり生息するには餌場と水場は必須になります。
餌場や水場を提供することで生息することを許してしまい、卵を産む環境になれば、あっという間にふえてしまいます。
各部屋ごとの具体的な対策・清掃のポイントを解説していきます。

台所のゴキブリ対策としての清掃のポイント①飲み残しはゆすいで乾かす
ビールの缶やジュースなどは飲み終えたらすぐにゆすいで乾かしましょう。
そのままにすると餌場、水場をあたえてしまいます。
台所のゴキブリ対策としての清掃のポイント②排水溝に生ごみを残さない
排水溝の網、または三角コーナーに生ごみをそのままにしておくのは餌場・水場をあたえてしまうことになります。
しっかりと水をきり、袋に入れて捨てるようにしましょう。
また、台所の排水溝のぬめりがゴキブリを集めてしまうことがあります。
汚れやぬめりがたまり切らないうちに漂白剤で清潔に保つようにしましょう。
台所のゴキブリ対策としての清掃のポイント③食べ物は冷蔵庫へ
食べかけの食品は冷蔵庫にいれましょう。
また、お菓子などは密閉容器にいれたり、密閉用のシーリングをしたりと口が開いたままにしないようにしましょう。
もしかしたら、夜中にゴキブリが食べに来てしまうかもしれませんよ…

台所のゴキブリ対策としての清掃のポイント④トレイは洗って乾かす
肉や魚のトレイは洗剤できれいに洗った乾かしましょう。
そのままにしておくと餌場・水場をあたえてしまうことになります。
台所のゴキブリ対策としての清掃のポイント⑤オレンジ・ミントで拭き掃除
清掃をするついでにゴキブリが寄り付きにくくする方法がありますので、是非お勧めします。
市販されている台所用の除菌アルコールスプレーでふき取るという仕上げにプラスアルファを加えます。
それは、アロマ【精油】です。
精油を数滴市販の除菌アルコールスプレーに10~20滴ほどいれ、清掃の最後の仕上げにスプレーをしふき取りましょう。
精油の成分にはゴキブリの忌避する成分があるというのは実験結果によってわかっています。
効果のある精油はコチラです。
- リモネン
- ハッカ
- スペアミント
- ベチバー
ペットを飼っている方は餌に注意
ペットを飼っている方は、餌をあげてたべなかったらそのままにしておくとゴキブリの餌になってしまうことがありますので注意してください。
ペットが残したり、食べなかったりしたら早めに処分をしておいたままにならないようにしましょう。
また、ペットフードは密閉容器にいれゴキブリが入る隙間がないぴったりとした容器を使いましょう。
ゴキブリは扁平な体をしているので隙間だらけの入れ物だと、直接ペットフードの中に入り、ゴキブリの繁殖だけでなくペットフードが不衛生な状態になってしまいます。

まとめ 餌場・水場をなくし最後はアロマでふき取る
ゴキブリは餌場・水場がないと生活ができません。
とくに生ごみや排水溝は清潔に保ち、ペットフードなど餌になるようなものは管理に気を付けましょう。
極めつけは最後にゴキブリに忌避効果のある精油で予防をすることです。
おススメですので是非やってみてください。
※本記事では、論文や書籍などエビデンスに基づいた情報発信を心がけています。