犬や猫、熱帯魚やハムスター、最近では爬虫類や変わった昆虫などいろいろペットにされている方がいらっしゃると思います。
ペットを飼っている方でもゴキブリがでて困ったということがあると思います。
それは要注意です!
安易に殺虫剤を使っていませんか?
ペットの種類よっては健康を害してしまったり、場合によっては死に至らしめてしまったりする最悪のケースも考えられます。
でも、大丈夫です。
殺虫剤の種類や使い方を理解すれば安全かつ効果的に対策をすることができます。
害虫駆除の現役プロであるわたくし「ロイド」がペットを飼っている場合の安全なゴキブリ対策方法をご紹介します。
本記事ではペットの種類別の殺虫剤の危険性やおすすめの殺虫剤、対策方法を解説していきます。
記事を読み終えれば、ペットを飼っていても安心してゴキブリのいない生活ができるための対策方法をわかるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
ペットにやさしいゴキブリ対策①清掃・環境整備
殺虫剤などを使ってゴキブリを駆除しようとする前に大事なのは清掃・環境整備です。
いくら駆除をし続けても発生源の根絶をしないとどんどん発生し続けますので、清掃はとても重要です。
ゴキブリ対策としてのキッチン回り清掃
台所にはゴキブリの餌になるものは沢山あります。
逆に言えばそういった場所をきちんと管理しておけばゴキブリの発生も抑えられます。
コンロ回りの清掃
コンロの下や回りは油汚れや料理の時に飛び散った食材などが残ってしまいがちです。
油や飛びちった食材は、それがそのままゴキブリの餌となります。
ゴキブリは夜行性ですので、もしかしたら寝静まった後にゴキブリが夜な夜な食事にきているかもしれません・・・
清掃をするのも大変かもしれませんが、そこをきちんとふき取っておき餌を少なくしておくことで発生を抑えることができます。
キッチン回りの清掃
生ごみを置いておく三角コーナーや排水溝のトラップなどに生ごみが残っているとそこが餌場と水場の両方を提供してしまうことになります。
三角コーナーは餌を置いているようなものなのでその日のうちに袋に入れて蓋つきのゴミ箱に捨てましょう。
三角コーナー自体置いていることがゴキブリを呼んでしまう原因になるので、使っている方はやめてしまうことをお勧めします。
排水溝のぬめりも要注意です。
定期的にハイターなどの台所漂白剤で除菌してぬめりをとるようにしましょう。

リビング・居室の清掃
危険なのは段ボールです。
ゴキブリは段ボールを好みます。
引っ越しに使った段ボール箱などがそのままだったり、使っていない畳んだ段ボールがあるとそこがゴキブリの巣になることも・・・直ぐに処分してください。
浴室の清掃
浴室も要注意です。
垢や髪の毛などは溜めておかずに処分しましょう。
清掃が不十分だとそこも餌場になることもあります。
ペットの餌の保管方法
ペットの餌自体がゴキブリの餌になってしまうこともあります。
さらに、ゴキブリ以外の害虫もペットフードの大量発生するという事例もありますのでペットフードの保管方法も重要です。
重要なのは「密閉度」です。
単に蓋があるぐらいだと締め切ってあっても小さな虫は入ってきます。
ゴムパッキンなどがしっかりしている物がいいですね。
きちんと管理することでゴキブリ以外のペットフードに発生する害虫も防ぐことができます。
密閉度が高く、ペットフードの保管としては完璧です。
ペットフードをすくうカップを別に置いておくタイプがありますが、密閉容器の外に置く場合は要注意です。
そのカップについているペットフードのカスをゴキブリなど害虫が舐めに来ます。
計量カップを使る場合も一緒に密閉容器の中に入れておくのがベストです。
ペットにやさしいゴキブリ対策②アロマでゴキブリ対策
清掃のついでにゴキブリが寄り付かないようにするプラスアルファをするとよいです。
ゴキブリは一度集まったところにまた集まってくる習性があります。
ゴキブリをその場所に集めている原因は「集合フェロモン」です。
清掃した場所に戻ってこないよう、残したフェロモンまできれいにふき取りましょう。
フェロモンをなくすには界面活性剤(洗剤)やアルコールなどで拭き掃除をすれば、フェロモンを消すことができます。
さらにゴキブリの嫌がる香りにすると効果倍増です。
ゴキブリの嫌いな香りのエッセンシャルオイル(精油)でアロマスプレーを作り、最後の仕上げとして拭き掃除をするとよい香りとともにゴキブリが寄り付きにくくすることができます。
ゴキブリの嫌いなエッセンシャルオイルは柑橘系とミント系です。
柑橘系のエッセンシャルオイルにはリモネンというゴキブリの嫌いな成分が含まれています。
研究でも結果が出ているので効果は高いです。
詳しくは「本当にゴキブリ対策になるアロマとは? 柑橘系アロマ オレンジスイートの秘密」という記事をご覧になっていただけれ場と思います。
ミント系のエッセンシャルオイルも効果があります。
柑橘系とミントはお好みで選んでいただくといいと思います。
ミント系は「本当にゴキブリ対策になるアロマとは?~ハッカ・スペアミント~」という記事をご覧ください。
殺虫剤は使っていいの?結論:使わないで!
ゴキブリ用の殺虫剤としてスプレータイプやベイト剤など色々なタイプがありますが、どれもペットが間違えて誤飲したり、なめてしまうと体には良くはないです。
極力ペットを飼っている場合はあまり使わないほうがよいでしょう。
とくに魚関係はスプレータイプの殺虫剤にとても弱いです。
水槽のなかにわずかでも入ってしまうと場合によっては全滅します。
水槽がある場合は絶対に使わないようにしましょう。

それでもゴキブリが出てきてしまった場合は殺虫成分のないスプレーを
それでもゴキブリが出てきてしまった場合は、殺虫成分の入っていない殺虫剤を使用しましょう。
殺虫成分の入っていない殺虫剤とは超低温で虫を駆除する殺虫剤です。
化学薬品の殺虫剤ではないので安心して使用できます。
ですが、近くに犬や猫などがいて直接かからないように気を付けてください。
ペットにやさしいゴキブリ対策③アロマディフューザーでゴキブリのいない空間に
ゴキブリの嫌いな香りでゴキブリを寄せ付けないような部屋にするとよいでしょう。
アロマが好きな方はおすすめです。
アロマディフューザーを使う場合は、種類によって効果も変わってきます。
ポイントは拡散力と濃度です。
部屋の空間の中に隅々に広がるようにすると効果が高いです。
また、エッセンシャルオイルと同時に加湿するタイプよりも原液をそのまま拡散させるタイプがより効果的です。
ネブライザーというアロマディフューザーは水を使わずエッセンシャルオイルをそのまま拡散します。
今後選ぶのであればこちらがおススメです。
詳しくは「ゴキブリ対策のみを目的としたおすすめアロマディフューザー」の記事をごらんください。
まとめ 清掃やアロマを活用し、殺虫剤は極力使わないようにしましょう。
殺虫剤はペットの健康にとってはあまり良いものではありません。
特に熱帯魚など魚類には毒性が高いので絶対に使ってはいけません。
ポイントは清掃の仕上げにゴキブリが嫌がるアロマスプレーで拭き掃除がおススメです。
万が一、ゴキブリが出た場合は殺虫成分の含まれていない殺虫スプレーを使用しましょう。