市販品でシロアリ駆除はできるのか?プロが回答します

シロアリ

シロアリ駆除ってプロに頼むと意外と金額がかかりますよね。

十数万円から数十万円はするでしょう。

とはいえ、放置しておくとどんどん柱や土台がシロアリにたべられてとりかえしのつかないことになってしまうかもしれません。

でも、市販品のシロアリ駆除剤売っているし、市販品で駆除すれば大丈夫なんじゃないの?

と思っていませんか?

実は市販品のシロアリ駆除剤を使用したシロアリ駆除には大きな落とし穴があります。

害虫駆除のプロである私がどんな市販品のシロアリ駆除剤がよいのか、市販品で駆除が可能かどうかを解説します。

記事を読んでいただければ市販品でシロアリ駆除ができるのかどうか、どうしたらよいのかがわかります。

ぜひ最後までご覧ください。

市販品でシロアリ駆除はできるのか?結論、プロがやっても難しい

結論からお伝えしますと市販品でシロアリ駆除をするのは難しいです。

それにはシロアリの生態と薬剤の特性が関わってきます。

市販品だけ使ってプロが駆除をしても、きちんとした駆除ができないためかなり難しいです。

その理由を解説していきます。

シロアリの生態

シロアリは木材を自身の養分としている昆虫です。

土壌を介して生きているので、原則として地中や地面に近いところで生息をしています。

住宅の床下の木材がよく被害にあうのは土壌に近いところにエサになる木材があるからです。

シロアリはコロニーと呼ばれる集団で生活をしています。

王と女王を中心とした、働きアリと兵隊アリで構成されています。

何かしらの原因によって女王が死んでしまっても、他のシロアリが女王に変化をしてコロニーは維持し続けます。

日本に生息をして、建物に被害を与える土壌性のシロアリは2種類います。

  • ヤマトシロアリ
  • イエシロアリ

シロアリはピラミッド型の生態系の下のほうに属していますので、他の昆虫に食べられてしまいます。

食べられないように地中や木材の中に生きていくという生態をしています。

ヤマトシロアリの生態

ヤマトシロアリは、北海道の一部を除く日本全国に分布をしているシロアリです。

イエシロアリに比べ、湿った木材を好むというのも研究結果によってわかっています。

王と女王はある程度一定の場所にいますが、移動することもできるので食べるところがなくなったり、環境の変化があったりするとコロニー自体が移動をします。

一年に一度だけ5月ごろハネアリとなって飛び立ちます。

かなりの量が飛び立っていくように見えますが集団のわずか数パーセントだけですので、すべていなくなったと誤解しないようにご注意ください。

イエシロアリの生態

イエシロアリは主に沿岸部の身に生息をしているシロアリです。

イエシロアリはヤマトシロアリに比べ、加害スピードや範囲が広く被害がひどい状態になってしまうこともよく見かけます。

さらに、イエシロアリはヤマトシロアリに比べ集団の数が多いため、住宅の柱や土台が復旧費用が数百万になるほどになることもあります。

ヤマトシロアリよりもどちらかというと乾燥した木材を好み、自身の必要とする水分を運ぶ能力にもたけています。

イエシロアリもヤマトシロアリ同様に、一年に一度6月ごろハネアリとなって飛び立ちます。

夕方ごろに飛び立ちますので、生息地域の街頭や自動販売機などにかなりの数が群がることがよくあります。

シロアリを放置しておくとどうなるのか

シロアリは木材をエサとしている昆虫ですので、一旦住宅に入ったシロアリを放置をしておくとどんどん食べられてしまいます。

ハネアリになって飛び立つことがありますが、集団の数パーセントにすぎないので、すべていなくなることはありません。

最悪の事態を想定すると、木造住宅であれば柱や土台など建物を支える構造部材の強度が期待できなくなります。

修繕費は数百万円はかかる場合があります。

そこまで進行する場合もありますし、放っておいてもそこまでにはならないこともあります。

それは、建物の構造や環境によって変わってきます。

プロが行うシロアリ駆除方法

シロアリ駆除をプロが行う場合、基本的には(公社)しろあり対策協会の施工方法で実施する方法がほとんどだと思います。

今回は建築途中の段階ではなく、一度建ててしまったお家の方法となります。

施工方法は大きく分けると

  • 木材処理
  • 土壌処理
  • 穿孔注入処理

この3つです。

上二つの木材処理と土壌処理は床下にもぐって薬剤を吹き付ける方法です。

その名の通り、床下の木材と土壌に薬剤を吹き付けます。

穿孔注入処理とは、床下の薬剤散布だけでは構造的にできない部分などへの薬剤注入方法のことで穴をあけて、注入用ノズルで内部に注入をする方法です。

市販品とプロが使うシロアリ駆除剤の違い

まずはプロ用の薬剤はこういったものがあります。

プロが使うシロアリ用薬剤は大きく分けると2つです。

  • 液体の薬剤
  • ベイト剤

市販品で購入することができるのは大きくわけると4種類です。

  • スプレータイプ
  • ベイト剤
  • 木材に塗布するタイプ
  • プロ用の液体薬剤

プロが使用するシロアリ用薬剤①木部処理剤・土壌処理剤

液体の薬剤は希釈して使用するタイプと原液のまま使用するタイプがありますが、今はほとんど水で希釈するタイプが多いです。

液体の薬剤は、木部や土壌に散布して殺虫効果を発揮します。

プロが使用するシロアリ用薬剤②ベイト剤

ベイト剤とは、毒餌剤です。

対象の建物などの外周部に等間隔で地中に埋めて、シロアリが食べることで効果を発揮します。

市販品のシロアリ駆除剤① スプレータイプ

市販品のシロアリ駆除剤はホームセンター薬局などで購入することができます。

結論から申しますと、スプレータイプの殺虫剤は駆除はかなり難しいでしょう。

スプレータイプが吹きかけることでかかった虫を殺虫することができます。

吹きかけたシロアリに対して即効果を発揮し、かかったらすぐに死滅します。

ここで気を付けるポイントは殺虫と駆除の違いです。

殺虫は対象の虫のみ死滅させることで、駆除は対象害虫全体の根絶を意味します。

シロアリは集団で生活をしている虫です。

出てきたシロアリだけ殺虫をしても、王や女王を含む大勢のシロアリには効果を発揮していないというのがスプレータイプの注意するところです。

あくまでもかかったシロアリのみが効果範囲です。

市販品のシロアリ駆除剤② ベイト剤

プロ用と同じようにベイト剤も市販されています。

プロ用と違う点は

  • サイズが小さい
  • コンクリート面には対応していない

プロ用のものよりも小さいサイズです。

ベイト剤は地中に埋めるので、取り扱いがしやすくプロ用のものよりも設置がしやすいです。

ただ、その分地中深くに毒餌を設置できていないということにもなるので効果がでにくい可能性があります。

またプロ用のベイト剤は工具を使ってコンクリートに穴をあけコンクリートを打設してあるところにも設置が可能ですが、市販品はできません。

殺虫成分は同じものを使っている物もありますが、設置できる条件が変わってきます。

市販品のシロアリ駆除剤③ 木材に塗布するタイプ

木材に塗布するタイプも購入することができます。

このタイプはどちらかというと木材用の防腐剤が効果のメインなのでシロアリの効果はおまけのようなものです。

大工さんがホームセンターで買って、使うことが多いです。

ただ、このタイプの薬剤はかなり臭いがきついです。

建築中の木材に塗布するのであれば、ある程度よいですが(臭いの点を除いて)すでにある建物に対しては、すべての木材に塗布することが物理的に難しいので効果を発揮することは難しいでしょう。

市販品のシロアリ駆除剤④ プロ用の液体薬剤

プロ用の液体薬剤も一部、インターネットなどで購入することができます。

プロ用の薬剤ですので、効果は期待することができます。

ただし、プロと同じ方法で薬剤を散布するのに大きなタンクと動力噴霧器が必要になります。

さらに薬剤を被爆しないように防護服や防毒マスクなどが必要になってきます。

全てプロ用のものでそろえると数十万円かかります。

つまり薬剤だけあっても施工することができないのです。

市販品で駆除ができるのか?

結論から申しますと、ほぼ無理といってもいいでしょう。

一つ一つ市販品の特性とともに理由を解説していきます。

スプレータイプの特性と駆除効果

スプレータイプの殺虫成分がそもそも駆除には向いていません。

成分は「ピレスロイド系」という種類です。

この成分の特性として、忌避性・即効性・殺虫効果が高いなどがあります。

この「忌避性の高さ」がシロアリに対して相性が悪いのです。

忌避とは虫が嫌って逃げる特性のことです。

一見、虫に対してはよさそうですよね。

でもシロアリは集団で生活をしているので一部分に虫が嫌う成分を噴霧してしまうと、そこからシロアリが逃げてしまいますが、集団本体には何の影響もないのです。

ベイト剤の特性と駆除効果

ベイト剤は施工が難しく駆除には向いていません。

ベイト剤とは毒餌のことです。

つまりシロアリが食べてくれないと全く効果がないということでもあります。

駆除となると、シロアリがいるところにベイト剤を設置しないといけません。

木材内部に潜んでいる被害の中心部を特定して、設置をすることになります。

プロでも見極めて設置をすることが難しく、なおかつ抜群の場所に設置をしても食べてくれない場合がほとんどです。

木材に塗布するタイプの特性と駆除効果

木材に塗布するタイプは施工性の悪さから駆除には向いていません。

シロアリが生息をしているのは、ほとんどが壁の中や床下など目に見えない場所や手に届かない場所の木材に生息をしています。

そのため、手作業で塗布をするタイプの薬剤はそもそも施工することができません。

プロ用の薬剤の特性と駆除効果

プロ用の薬剤であればきちんと施工すれば駆除効果は高いです。

ただし、専用の道具・薬剤から身を守る防護服・シロアリ駆除の経験値が必要です。

具体的には、床下にはいってシロアリが食べている木材に対して木材内部に薬剤を注入するためドリルで穴をあけて注入したり、壁の中の木材に薬剤を散布するため穴をあけて壁の中に薬剤を入れたりという作業が必要になります。

つまり、見えているところだけ薬剤を吹き付けても効果は期待できない、ということになります。

まとめ 市販品ではプロが使ったとしても難易度が高い

シロアリは集団で生活している昆虫です。

そのため一部分だけ殺虫をしても解決にはなりません。

市販品の特性から根絶をする駆除はほぼ不可能に近いです。

一番怖いのは駆除が完了したと思い込んでしまって放置をすることです。

シロアリ駆除だけは、素直にプロに任せる事をお勧めします。

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